こんにちは、とーやです!
近頃eスポーツなど話題になりゲーミングPCに興味を持たれた方もいるかと思い簡単にですが解説記事を作成してみました。全てをこの記事で解説してしまうと、とても長くなってしまうので各パーツごとに解説していきます。
今回の記事は第2弾の続編になります。まだ閲覧したことがない方は第2弾マザーボード解説編もよければ読んでみてください。
目次
メモリとは
コンピュータが情報を一時的に保存するための重要なパーツです。メモリは、プログラムやアプリケーション、データなど、コンピュータが処理するすべての情報を格納します。
メモリには、主に2種類のタイプがあります。1つは、RAM(ランダムアクセスメモリ)で、もう1つはROM(読み取り専用メモリ)です。
RAMは、コンピュータが情報を読み込んだり、書き込んだりするために使用されます。RAMは一時的なデータストレージとして機能し、コンピュータが電源を切ると、RAMに保存されていたすべての情報は失われます。RAMは、コンピュータのパフォーマンスに大きな影響を与えるため、多くの場合、コンピュータのスピードを向上させるために、より大容量のRAMを追加することが推奨されます。
ROMは、コンピュータが起動するために必要な基本的な情報を格納するために使用されます。これらの情報には、コンピュータの基本的な機能や設定、オペレーティングシステム、BIOS(基本入出力システム)などが含まれます。ROMは、書き込みができないため、コンピュータの不要な変更を防止するために使用されます。
PCのメモリには、一般的にDIMM(デュアルインラインメモリモジュール)と呼ばれる小さなボードが使用されます。DIMMは、メモリチップが実際に取り付けられる場所であり、多くの場合、コンピュータのマザーボードに差し込まれます。
最近のPCには、DDR5と呼ばれる最新のメモリ技術が使われています。DDR5は、より高速で効率的で、より低い電力消費量で動作するため、パソコンの性能を向上させるために、より高いクロック速度で動作します。
DDR
DDR(Double Data Rate)とは、コンピュータのメモリ技術の一種で、1つのクロックサイクルで2回のデータを転送することができる技術のことを指します。つまり、DDRは以前のSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)よりも高速で効率的なデータ転送が可能になったということです。
DDRは、DDR1、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5など、さまざまな世代があります。それぞれの世代によって、転送速度、電圧、最大容量などが異なります。新しい世代のDDRメモリは、古い世代よりも高速で効率的で、大容量である傾向があります。
DDRメモリは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスに広く利用されています。また、高度なコンピューティングやAI、ビッグデータなどの分野でも利用されています。
クロック速度(転送速度)
データを送信する際の速度のことを指します。通常、単位時間あたりに送信されるビット数やバイト数で表されます。転送速度は、通信回線やコンピュータのネットワーク、ストレージデバイス、メモリなどのデバイスによって異なります。
たとえば、インターネットの回線速度を表す場合、通常はメガビット毎秒(Mbps)やギガビット毎秒(Gbps)という単位で表されます。この場合、1秒間に送信されるデータのビット数が速度となります。
また、コンピュータのメモリの速度を表す場合、転送速度はメガヘルツ(MHz)で表されることが多いです。この場合、1秒間にデータが読み書きされる回数が速度となります。
転送速度が速いほど、データの送信や受信が高速に行われるため、処理速度が向上します。しかし、転送速度が速いほどデバイスの価格が高くなる場合があります。適切な転送速度を選択することが、性能とコストのバランスを取る上で重要です。
転送速度が速いほど処理(待ち時間)が少ないのでストレスフリーです!
電圧
電気回路において電気力の大きさを表す物理量のことです。単位はボルト(V)で表されます。
電圧は、電気回路内の2つの点間に存在する電荷の力を表します。例えば、電池の場合、正極と負極の間に生じる電位差を電圧と呼びます。この電圧によって、電気回路内を流れる電流の大きさや向きが決まります。
また、電圧は、電気回路内の機器に供給される電力を制御するために利用されます。例えば、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器において、電源装置が直流電圧を供給し、その電圧によって機器内の各部品が動作します。
異なる電圧を必要とする機器同士を接続する場合、電圧を変換するための変換器が必要になることがあります。また、電圧が高すぎる場合、電気ショックや火災の原因になることがあるため、安全性にも配慮する必要があります。
ここだけの内容だと学校の授業みたくなりました。笑
最大容量
1つのコンピュータが搭載できるメモリの最大容量のことです。この最大容量は、マザーボードの仕様やCPUの種類によって異なります。
一般的なデスクトップPCでは、最大容量が16GBから128GB程度の範囲になっています。一方、ノートPCなどのモバイルデバイスでは、最大容量が8GBから64GB程度になっていることが多いです。
最近の高性能なPCやワークステーションでは、大容量のメモリが必要になる場合があります。たとえば、ビッグデータやAIの分野では、大量のデータを高速に処理するために、数百GBや数TBのメモリを搭載することがあります。
ただし、PCメモリの最大容量を超えて増設した場合は、認識されなかったり、動作が不安定になる場合があるため、必ずマザーボードの仕様を確認してから増設するようにしましょう。
DDR3,DDR4,DDR5性能比較表
DDRタイプ | クロック速度(転送速度) | 電圧 | 最大容量 | 発売時期 |
DDR3 | 800 MHz - 2133 MHz | 1.5 V | 16 GB | 2007年 |
DDR4 | 2133 MHz - 4266 MHz | 1.2 V - 1.4 V | 64 GB | 2014年 |
DDR5 | 4800 MHz - 12600 MHz | 1.1 V | 128 GB | 2021年 |
DDR5は性能がいい反面まだ高価格の為、主流はDDR4が多いです!
メモリの選定(ゲーミングPCの場合)
- 容量の選定:ゲームによっては、大量のメモリが必要になる場合があります。一般的には、8GBから16GBのメモリが必要ですが、最近のゲームでは、32GB以上のメモリを必要とする場合もあります。ゲームの要求スペックを確認して、必要な容量を選定しましょう。
- クロック速度の選定:メモリのクロック速度は、メモリがデータを処理する速度を表します。ゲームによっては、高速なクロック速度のメモリが必要になる場合があります。一般的には、3,000MHz以上のメモリが推奨されます。
- 帯域幅の選定:メモリがデータを送受信する速度を表します。ゲームによっては、高速な帯域幅のメモリが必要になる場合があります。一般的には、3200MT/s以上のメモリが推奨されます。
- デュアルチャネル構成の選定:デュアルチャネル構成は、メモリを2つのチャネルに分けて処理する方法です。これにより、メモリの処理速度が向上するため、ゲームの動作がスムーズになります。デュアルチャネル構成のメモリを選定するようにしましょう。
- メーカーの選定:メモリメーカーによって、品質や性能に差があるため、信頼できるメーカーの製品を選定するようにしましょう。また、メモリメーカーが提供するオーバークロック機能を利用することで、クロック速度を高めることもできます。
作者的に優先度が高い順に上から並べています!
例えるなら同じ車台数(メモリ容量)でも車道が1車線(16G×1)なのか2車線(8G×2)なのかをイメージしてもらえればわかりやすいです!
ゲーミングPCの将来性について
ゲーミングPCは将来性や拡張性についても考慮しておくことをお勧めします。
- DDR5メモリ:2021年に登場し今後はDDR5が主流になっていくのは間違いありません。
- 必要メモリ容量の増加:今後も常に最新のゲームをしていきたいのであればメモリの増設(容量)も必要になってきます。
今回の記事について
昨今のPCゲームをしていくならメモリの最大容量は大きい方がおすすめですが、マザーボードの仕様書をしっかり確認し対応可能な物を選定する必要があります。
「ゲーミングPCを選ぶ前に知っておきたい、第3弾メモリ編」として記事を書きました。まだ他にも重要パーツはあるので随時解説記事を書いていきます!