Steamで遊んでいると、「セーブデータはどこに保存されているの?」「別のPCでも同じセーブを使えるの?」と気になることがありますよね。
この記事では、Steamクラウドセーブの保存先や仕組み、バックアップやトラブル対処法を初心者にもわかりやすく解説します。
クラウドセーブの活用方法を理解すれば、PCの買い替えやトラブル時にも安心です。
目次
Steamクラウドセーブとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説
Steamクラウドセーブは、ゲームの進行データを自動的にクラウド上に保存する機能です。
この機能を使えば、どのPCからでも同じセーブデータを呼び出せます。ここでは基本の仕組みやメリットを整理します。
Steamクラウドセーブの基本機能
Steamクラウドセーブは、Valve社のサーバー上にユーザーのゲームデータをアップロードし、ログインしたアカウントに紐づけて保持する仕組みです。
たとえば、自宅のデスクトップで遊んでいたゲームをノートPCで続きからプレイすることができます。
メリットの一例:
- PCの買い替えや再インストール時にデータ移行が不要
- データ消失のリスクを低減
- オフライン時にも一時的にローカル保存可能(次回接続時に自動同期)
クラウドセーブが自動で行われるタイミング
クラウドセーブは通常、次のタイミングで自動的に行われます。
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| ゲーム終了時 | 終了時に変更があるデータをアップロード |
| Steamクライアント終了時 | すべての同期対象タイトルをチェック |
| ゲーム起動時 | 最新データをクラウドからダウンロード |
同期が完了するまでPCをシャットダウンしないことが重要です。同期中に終了するとデータ破損の原因になります。
クラウドセーブに対応しているゲームの見分け方
全てのゲームがクラウドセーブ対応というわけではありません。
Steamストアページにある雲のアイコン(Steam Cloud)が対応の目印です。
また、ライブラリ内の各タイトルを右クリック →「プロパティ」→「一般」→「Steamクラウドを有効にする」で確認もできます。
Steamクラウドセーブの保存先はどこ?
クラウドセーブが有効でも、実際にはローカルにも一時保存されるフォルダがあります。ここでは、各OSごとの保存場所を紹介します。
Windowsの保存先パス
Steamのクラウドセーブは、次のディレクトリに保存されています。
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\<SteamID>\<AppID>\<SteamID>はあなたのアカウントID<AppID>はゲームごとの識別番号
たとえば「Elden Ring(AppID: 1245620)」なら、以下のようになります。
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata345678945620\この中に「remote」や「remotecache.vdf」といったファイルがあれば、それがクラウド同期対象のセーブデータです。
Mac・Linuxの保存先パス
MacやLinuxでも基本構造は同じですが、ディレクトリが異なります。
| OS | 保存先 |
|---|---|
| macOS | ~/Library/Application Support/Steam/userdata/<SteamID>/<AppID>/ |
| Linux | ~/.local/share/Steam/userdata/<SteamID>/<AppID>/ |
フォルダ名に「remote」が含まれるものがクラウド関連データです。
ゲームごとに異なるローカルセーブデータの場所
一部のゲームでは、Steamクラウドとは別に独自のローカル保存先を使うことがあります。
たとえば:
| ゲーム名 | ローカルセーブの場所 |
|---|---|
| Stardew Valley | C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\StardewValley\Saves\ |
| Skyrim SE | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\My Games\Skyrim Special Edition\Saves\ |
| Hades | C:\Users\<ユーザー名>\Saved Games\Hades\ |
クラウド対応であっても、バックアップ時はローカル保存先と両方を確認するのがおすすめです。
Steamクラウドセーブの確認・バックアップ・復元方法
この章では、クラウドセーブがちゃんと動作しているか確認する方法や、データを手動でバックアップ・復元する手順を紹介します。
Steam設定からクラウドセーブを確認する手順
- Steamを起動し、左上の「Steam」→「設定」を開く
- 「クラウド」タブを選択
- 「対応ゲームのSteamクラウド同期を有効にする」にチェックが入っているか確認
- 各ゲームのプロパティでも個別に設定を確認可能
また、Steamライブラリのタイトルを右クリック →「プロパティ」→「一般」で「Steamクラウドのステータス」を見ると、最新の同期日が表示されます。
手動でバックアップする方法
クラウド同期に頼らず、自分でデータを保管したい場合は、以下の手順で簡単にバックアップできます。
- 保存先フォルダ(例:
userdata\<SteamID>\<AppID>\remote)をコピー - 外付けHDDやクラウドストレージ(Google Driveなど)に保存
- 定期的に上書き更新
特にオフラインプレイが多い人や同期トラブル経験がある人は、手動バックアップを習慣にすると安心です。
別PCや再インストール時にセーブデータを復元する手順
新しいPCでもセーブデータを引き継ぎたい場合は、次の手順を行います。
- 古いPCの「userdata」フォルダをUSBなどでコピー
- 新しいPCの同じパスに貼り付け
- Steamで同じアカウントにログイン
- 起動時にクラウドとローカルのどちらを使用するか聞かれたら、最新の日付を選択

これで以前のデータが反映されます。
Steamクラウドセーブのトラブル対処法
クラウド機能は便利ですが、時には同期エラーやデータ消失などのトラブルが起こることもあります。
この章では、よくある問題とその対処法を紹介します。
クラウドとローカルの同期エラーが起きたときの解決法
エラーの多くは、ネットワーク接続不良や一時的なSteamサーバーの不具合が原因です。
次の順に確認しましょう。
- Steamを再起動して再同期を試す
- 一時的にオフラインモードにしてゲームを起動 → 終了後に再度オンラインにする
- エラー表示が続く場合は、「ローカルを優先」または「クラウドを優先」を選択
Steamが自動的に「競合を検出」した場合は、最新のプレイ時間が長い方を選ぶのが基本です。
セーブデータが消えた・読み込めないときの原因と対策
セーブが見当たらない場合、次の原因が考えられます。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| クラウド同期が無効だった | 「設定」→「クラウド」で有効化 |
| 別のSteamアカウントでログインしている | 同一アカウントか確認 |
| ゲームがクラウド非対応 | ローカルセーブを直接探す |
| ファイル破損 | 手動バックアップから復元 |
特にアカウントの複数使用(例:家族で共有など)ではクラウド上のデータが別管理されるため注意が必要です。
クラウドセーブをオフにしたときの注意点
クラウドセーブを無効にすると、すべての同期が止まり、ローカルデータのみが保存対象になります。
これにより:
- PCを変えるとデータが引き継げない
- データ破損時の復元が難しくなる
短期間の検証やMODテスト時を除き、常にクラウド機能はオンにしておくのがおすすめです。

ノートPCとデスクトップを併用している方などはオンを推奨しています。
まとめ:Steamクラウドセーブを安全に使うためのポイント
Steamクラウドセーブを正しく理解しておくと、PCを変えても安心してゲームを楽しめます。
最後に重要なポイントをまとめます。
- 保存先は「userdata<SteamID><AppID>」フォルダ内にある
- クラウドセーブ対応タイトルは雲アイコンで確認できる
- 手動バックアップで二重保険をかけるのが安全
- 同期エラー時は最新プレイデータを優先
- 常にクラウド機能を有効化しておくのが基本

Steamクラウドセーブを正しく使えば、突然のトラブルにも動じない万全のデータ管理ができます。