近頃eスポーツなど話題になりゲーミングPCに興味を持たれた方もいるかと思い簡単にですが解説記事を作成してみました。
全てをこの記事で解説してしまうと、とても長くなってしまうので各パーツごとに解説していきます。
今回の記事ではまずCPUについて書いていこうと思います。
目次
CPUとは

CPU(中央処理装置)は、コンピュータの「頭脳役」として機能します。主な役割は、プログラムの命令を実行し、データを処理することです。
- 役割 命令の実行、計算、データ処理
- 構成要素
①演算倫理ユニット(ALU) : 計算や論理演算を行う
②制御ユニット(CU): プログラムの命令を解読し、実行順序を制御
③レジスタ: 一時的にデータを保存する高速メモリ
CPUの性能は、クロック速度(GHz)やコア数(複数の処理ユニット)によって決まります!

ゲーミングPCの場合CPUの性能はとても大事です!
コア数/スレッド数
コア数
- 定義: CPU内の独立した処理ユニットの数。
- 役割: 各コアが同時に異なるタスクを処理できるため、マルチタスク性能が向上します。
スレッド数
- 定義: 各コアが処理できる仮想的な実行単位の数。
- 役割: 一部のCPUは、1つのコアで複数のスレッドを同時に処理(例: Hyper-Threading技術)でき、効率的なデータ処理が可能です。
まとめ
- スレッド数: 各コアが処理できる実行単位の数。
- コア数: 同時に実行できるタスクの数。

工場内の作業員で例えると
例えば…
作業員が1人しかいない場合、1つの工程しか作業することができません。コア数が1(作業員1人)のCPUに相当します。
一方、工場内に複数の作業員がいる場合、複数の作業工程を同時に作ることができます。

例えば、3人の作業員がいる場合、3つの作業を同時に処理することができます。これは、コア数が3(作業員が3人)のCPUに相当します。
さらに、各作業員が1つの作業をしている間に、他の作業を進めることができると効率が上がります。

例えば、パーツを組立てつつ同時に洗浄という作業も同時にすることができます。
これは、スレッド数が多いCPUに相当します。
各コアが複数のスレッドを持つことで、より多くの処理を同時に実行することができます。

作業員=コア数 作業員が4人もいたら同時に作業が可能
ベテラン作業員=スレッド数 更にベテランの作業員がいると同時処理も出来る為、効率良く処理できます!
ベースクロック/ブーストクロック
ベースクロック
- 定義: CPUが通常の負荷で動作する際の基本的な動作周波数。
- 役割: 安定した性能を提供し、常に一定の速度で動作します。
製品の通常状態のことを「ベースクロック」と呼びます。
ブーストクロック
- 定義: CPUが高負荷時に一時的に上げることができる最大動作周波数。
- 役割: パフォーマンスを向上させるために、必要なときにのみ速度を上げます。
製品の一時的に性能を向上させて起動させることを「ブーストクロック」と呼びます。
CPUの見た目や種類、性能について

見た目について
実際にCPUとはどういう物なのか画像を用いて確認してみましょう。
上記の画像ではマザーボードという機械に【CPU】を取付した状態です。
【CPU】とは画像でいう四角のチップになります。重要な役割を果たすパーツですが、見た目は小さくサイズは37.5mm x 37.5mm(一般的なデスクトップ向けのCPU ここではIntel第12世代を例)な為、少々驚くかもしれません。
現代技術の進歩は凄く、小さなチップに高度な処理を行える技術が集約しています。
種類(製造元)について
CPUには大きく分けて2つの製造元があります。
インテル製CPU
PC市場において圧倒的なシェアを誇るIntel社が製造しているCPUで、CoreシリーズやXeonシリーズなどがあります。コンシューマ向けのCPUから、サーバーやワークステーション向けの高性能CPUまで幅広いラインアップがあります。
AMD製CPU
Intelに対して挑戦しているAMD社が製造しているCPUで、RyzenシリーズやEpycシリーズなどがあります。Intelに匹敵する性能を持ち、コストパフォーマンスに優れたCPUが多いことが特徴です。
この記事ではシェア率が高いIntel社のCPUについて解説していきます。
Intel社のCPUと言っても色々な種類があり、
- ①【PC(パーソナルコンピュータ)】コンシューマ向けのパソコンやノートパソコンで使用されるCPU。
- ②【サーバー】データセンターやクラウドコンピューティングで使用されるCPU。主にx86アーキテクチャを採用しており、高性能・高信頼性・高拡張性が求められます。
- ③【スマートフォン】モバイルデバイスで使用されるCPU。主にARMアーキテクチャを採用しており、低消費電力が求められます。
- ④【グラッフィクボード】グラフィックス処理に特化したCPU。3Dゲームや映像編集、仮想現実(VR)などに使用されます。
- ⑤【AIプロセッサ】人工知能(AI)の処理に特化したCPU。高速な演算能力が求められ、深層学習などの分野で使用されます。
- ⑥その他
Intel社core iシリーズCPU【PC(パーソナルコンピュータ)向け】性能比較
CPU性能(Intel core 第12世代を例)について解説します。
モデル名 | コア数/スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | TDP |
Intel Core i9-12900K | 16/24 | 3.2 GHz | 5.2 GHz | 125 W |
Intel Core i7-12700K | 12/20 | 3.8 GHz | 5.0 GHz | 125 W |
Intel Core i5-12600K | 8/16 | 3.6 GHz | 4.9 GHz | 125 W |
Intel Core i3-12100 | 4/8 | 3.1 GHz | 4.1 GHz | 65 W |
表でもわかるように1番高性能のCPUはIntel Core i9-12900Kになります。逆に1番性能が低いのはIntel Core i3-12100です。
- Intel Core i9-12900Kのメリット
- 高速な処理が可能で、処理速度が遅いCPUに比べて快適なパフォーマンスを発揮します。
- 複雑な処理や高負荷のアプリケーションを効率的に処理できます。
- ゲームや映像編集などの高負荷なタスクをより滑らかに実行できます。
- Intel Core i9-12900Kのデメリット
- 高価格であることが多く、予算が必要です。
- 電力消費量が多く発熱が大きくなるため、冷却システムに注意が必要です。
- 高性能CPUを使用している場合でも、全てのアプリケーションで大幅なパフォーマンス向上が得られるわけではありません。
- Intel Core i3-12100のメリット
- 価格が安いため、予算の制約がある場合にも手頃な選択肢です。
- 電力消費量が少ないため、省エネ性に優れています。
- 比較的静音で、低騒音で使用できます。
- Intel Core i3-12100のデメリット
- 高負荷のタスクや複雑な処理には不向きであり、処理速度が遅いため、待ち時間が長くなります。
- ゲームや映像編集などの高負荷なタスクには不向きで、動作が不安定になることがあります。
- プログラムやアプリケーションが更新されると、早期に対応できなくなることがあるため、将来的に更新やアップグレードが困難になる可能性があります。

どちらにもメリットデメリットはあるので自分が必要な性能を考えて選定しましょう!
その他PC構成に必要なパーツ

代表的なパーツ名及び役割を書き出してみました。今後他のパーツについても記事を書いていきますので詳しくは各解説記事にて…
- 【メモリ】コンピュータがプログラムやデータを一時的に保持する場所。主記憶装置として、RAM(ランダムアクセスメモリ)がよく使われる。容量が大きければ多くのデータを保持できるが、高速化には制約がある。
- 【ストレージ】 コンピュータ内にデータを保存するための装置。HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)などがあり、容量や速度、耐久性などに違いがある。
- 【マザーボード】 コンピュータ内の各部品を接続するための基盤。CPUやメモリ、ストレージなどが搭載されるスロットやポートがあり、電源や外部デバイスとの接続に必要な機能も備える。
- 【グラフィックボード】 コンピュータの画像処理を担当する部品。GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が搭載されており、3D描画や映像編集などに必要な処理を高速に行える。
- 【電源ユニット】 コンピュータに電力を供給する装置。必要な電力量に応じた容量があり、安定した電力を供給することが求められる。各パーツの動作に必要な電力を分配する役割も担う。

これらはゲーミングPCであれば重要なパーツです!
今回の記事について


今回は「ゲーミングPCを選ぶ前に知っておきたい、第1弾CPU編」として記事を書きました。
作者自身まだ知識不足もありますが今後とも勉強し情報発信していきますのでよろしくお願いします。