リモートアクセスサービス(RAS)は、現代のビジネス環境で不可欠なツールとなってきました。
この記事では、RASの基本原則からセキュリティ対策及び実際の利用例までなるべくわかりやすく解説していきます。
はじめに

リモートアクセスサービス(RAS)は、ユーザーがオフィス企業ネットワークに物理的に存在しなくても
ネットワークリソースにアクセスできる様にする技術のことを指します。

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RASの重要性
- 柔軟性と生産性の向上
RASにより、従業員はオフィス外からでも必要なデータなどにアクセスができる様になり
効率的に仕事をすることが可能になります。
- コスト削減
オフィススペースの節約や通勤コストの削減など、
RASは企業にとってコスト効率の高いソリューション(解決策)です。
- リモートワーカーの増加
特に近年では、リモートワーカーの増加に伴い、RASの需要が高まっています。
- ビジネスの持続性
災害や緊急事態に備えて、RASはビジネスの持続性を確保する為の重要なツールとなっています。
RASについて

RASの機能と目的について解説していきます。
RASの機能と目的
- リモートユーザーの認証
リモートユーザーが正当なユーザーであることを確認し、安全な通信のアクセスを保護します。
- リモート接続の確立
リモートユーザーがネットワークに接続できる様に適切な通信手順を確立します。
- データの暗号化とセキュリティ
データの送受信を暗号化し、セキュリティを確保します。
- リソース共有と制御
リモートユーザーが必要なリソース(メモリ,容量等々)にアクセスできる様にし、同時アクセスの制御と監視を行います。
RASの構成要素について

RASの構成要素について解説していきます。
RASは、主にリモートクライアントとRASサーバーから構成されています。
リモートクライアント
リモートからアクセスするユーザーが使用するコンピューターやデバイスのことを指し
一般的にはPC,ノートパソコン,スマートフォン,タブレットなどが含まれます。
RASサーバー
リモートクライアントからの接続を受け入れ、
認証、アクセス制御及びデータの転送などの機能を提供します。
RASサーバーは企業のネットワーク内に配置され、リモートユーザーと企業のリソースとの間の通信を仲介しています。
RASの動作原理
①RASサーバーにリモートアクセスをリクエスト
②RASサーバー側では、リモートクライアントが提供した認証情報を検証し、アクセスを許可または拒否の判断をします。
③認証が成功した場合、リモートクライアントとRASサーバー間で安全な通信トンネルを確立し、アクセスが可能となります。
④セキュリティの確保をされた状態になりデータの送受信は暗号化される。